「マルタのやさしい刺繍」

http://www.alcine-terran.com/maruta/
久々のハートウォーミングな物語。スイスの田舎に住む80才のマルタは、夫に先立たれ、日々茫然と過ごしている。そんな彼女が村の合唱隊の旗の修繕を頼まれ、友人達とベルンまで生地の買い出しに行ったことから、昔パリにランジェリーショップを開くのが夢だったことを思い出す。美しいレースやサテンの生地を手にして、ポッと電球が点灯したかのようにマルタの目が輝く。
手作りの美しいランジェリーを展示した店は、保守的な村の住人の嘲笑を買い、牧師の息子はなんとか止めさせようとする。マルタの友人達も最初は懐疑的だったけれど、自分の息子から蔑ろにされたり、村の実力者から非難され妨害されたりしていくうちに、だんだん結束していく。運転免許を取ったり、パソコンを習って通販サイトを利用することを思い付いたり、それぞれが再び活力を取り戻す。「老人なんだからおとなしく子に従って」なんて不文律を壊し、道を切り開いていく様子に、こちらも「頑張れー!」と声援を送りたくなる。
その昔、スイスの知人宅に泊めて頂いて、他人にも自分にも厳しいスイス人の気質を知った。窓辺のカーテンも統一され、塵ひとつない町は美しく、いくばくかの息苦しさを感じた。この映画を観ているとそんなスイスの村の空気がひしひしと伝わり、怖いものなしになった老婦人でなければ成し得なかったであろう小さな快挙が、自分のことのように嬉しくなる。
80才のマルタを演じている女優さんは88才だとか。機会があったらぜひ観てみてね。
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説明書を見て悩むMくん







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