カテゴリー「文化・芸術 」の15件の記事

2014年11月30日 (日)

ベルリン・ドイツ・オペラ

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子供の時、連日オペラを視ていた記憶があるので調べてみたら、それはベルリン・ドイツ・オペラの初来日公演、1963年のことでした。同世代の方は憶えてらっしゃるでしょうか、オリンピックの前の年、NHKで毎日のようにオペラの中継があったことを。私は小学生でしたが、四畳半の茶の間のちゃぶ台の前に家族そろって座って、感心しながらこの中継を視ていたのを記憶しています。
モーツァルトの「フィガロの結婚」の中の「フィガロフィガロフィガロ~」と伯爵が呼ぶ場面や、「もう飛ぶまいぞ この蝶々」などは、メロディ付きで憶えているし、クラスの男子達が歌っていました。その時の演目かどうか定かではないけれど、「セビリアの理髪師」とか「蝶々夫人」とか「西部の娘」とか「リゴレット」とか「カルメン」とか…あれ変だな、そんなに沢山の演目をやるはずがないと調べてみたら、同じ年にイタリア歌劇団も来日しているのですね。
日本人がオペラに夢中になった年でした。今でこそ高尚なもの扱いになり、Eテレでしか放送されないオペラだけど、当時は放送局も放送時間も限られ、外国人が演じるオペラなるものを、”とても面白い”と夢中になって視ていたんだなあと、感慨深いものがあります。オペラも歌舞伎も庶民の娯楽だったんですものね。

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2014年11月10日 (月)

失われていくもの

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写真は、先日秩父に出かけた時に見かけた木造校舎。あまりに可愛いので校庭から写真を撮らせてもらったら、廃校になっていることに気が付いた。残念。木造校舎マニアの我が夫婦は、見かける度に停まって眺めさせて貰っているのだけれど、最近は木造校舎もほとんど見かけることがなくなった。児童達にとっては、鉄筋の校舎のほうが快適なのだろうから仕方がないのだけれど、風情のある建築が、奇妙なデザインのモダンな建物に変わっていくのはなんだか寂しい。
同じように嘆いている人のブログがあった。
「地方創生」は手遅れかもしれない
http://gudachan.hatenablog.com/entry/2014/11/03/173658
木造駅舎も大好きな建築だけれど、そういえば先日一週間東北を旅した時には、期待して木造の駅を探したのだけれど遭遇できなかった。神奈川県には東海道線の大磯駅や根府川駅、江ノ電の極楽寺駅、横須賀線の北鎌倉駅など、風情のある駅が結構残っているけれど、これは意図的に残しているもの。住民が気をつけていなければ、古き善きものはどんどん失われてしまう。そういえば最寄の江ノ電鵠沼駅も工事中だっけ…

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2014年11月 1日 (土)

行列のできるギャラリー

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鎌倉のホームにいる伯母に会いに行くついでに御成通りの「アンの部屋」に寄ったら、隣のギャラリーに行列が出来ていた。小雨模様の寒空の中、何やら入場制限をしているらしい。
「何があるのですか?」と並んでいる人に尋ねてみたら、吉村和美という人の陶器展があるらしい。人気の作家さんなのかな?ギャラリーに行列が出来るなんてさすが鎌倉、と感心しながら帰って来た。

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2014年7月20日 (日)

秋野不矩美術館

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浜松に素晴らしい美術館があると聞いて、義母と三人、ドライブがてら行ってみました。秋葉街道を北上し、天竜川にかかる二股大橋を渡って、坂を登った丘の上に建っています。インドやアラブ・アフリカの国々を描いた秋野不矩さんの日本画の数々も素晴らしいのですが、なんといっても見所はこの建物。鉄筋を感じさせないナチュラルな作りで、展示室は畳を敷いた部屋と、白っぽい大理石を敷いた部屋の二室。建物だけでも充分見る価値があります。

でもね、車椅子に座る86才の義母に、「70才以上であることを証明できるものはないのか」と言ったり、耳の遠い義母に秋野不矩さんの履歴を(展示室の外で)説明するMくんに「静かにして」と注意したり、ここで靴を脱いで、ここでスリッパに履き替えて、ここからは裸足でと指示が細かかったり、全体にカビ臭かったり、建物に反して中の人が優しくないです。

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2014年7月11日 (金)

ヴァロットン展

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仕事で都内に出たついでに、Y子ちゃんと待ち合わせて、「ヴァロットン展」を観に行った。場所は丸の内の三菱一号館美術館。煉瓦造りの19世紀の建物が、きれいに復元しつつモダンに改築され、この建物自体が芸術品のようだった。
http://mimt.jp/vallotton/top.php
「ヴァロットン展」自体はとても空いていて、じっくり隅々まで絵が観賞できる。きっと他所で大々的なオルセー美術館展が開かれているから、そちらに人が流れているのだろう。Y子ちゃんと私は以前、パリのオルセー美術館に一緒に行ったことがあり、見覚えのある絵も何点かあった。
ヴァロットンとは、実は初めて耳にする名前なのですが、19世紀末から20世紀初頭にかけてパリで活動したスイス生まれの画家で、アングルに傾倒していたようだけれど、特に木版画のコレクションが私は素敵だと思いました。ユーモラスでお洒落で、黒と白のコントラストが素晴らしい。
9月23日まで開催しているようなので、ご興味のある方はご覧になってみてください。

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2013年3月 4日 (月)

キャパ展

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ナミさんからのお誘いで、「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家」展を横浜美術館に見に行った。”ロバート・キャパ”という名は、アンドレ・フリードマンとゲルタ・ポホリエという二人の写真家が、自分達が撮った写真を売り込むために作った、言わば芸名のようなもの。あの有名な「崩れ落ちる兵士(写真右)」も、二人のうちどちらが撮ったのか意見が分かれるようだ。ゲルタ・ポホリエは後にゲルタ・タローと名を換え、27才の時に戦場で命を落とす。その後のアンドレ・フリードマンのことを、私達は”ロバート・キャパ”と思っていたようだ。
会場にはゲルダ・タローの写真が83点、ロバート・キャパの写真が193点、他に「ライフ」や「ルガール」などの掲載紙も多数展示されている。見ごたえがある。ありすぎるくらいで、すべて見るのに3時間近くかかってしまった。
ゲルダの写真はやや白っぽく(空を映しこんだスペースが多いせいか)、下から見上げたアングルが多いのに対し、キャパの写真はコントラストが強く、一歩も二歩も前に踏み込み、見下ろしたアングルが多い。内面が滲み出す一瞬の表情を捉え、インパクトのある魅力的な写真だ。水平垂直が正確なのもキャパらしいなと思った。
女性と男性の撮る写真の違い、目線の位置の違いもあるけれど、27才で亡くなったゲルダの若々しさ、地雷を踏んで41才で亡くなるまでのキャパの円熟、その違いが一番大きいのではないかと思う。トロツキーや蒋介石、ヘミングウェイやゲーリー・クーパー、イングリッド・バーグマンやヒッチコックの写真もあり、戦争写真だけでないキャパの写真も見ごたえがあった。

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2013年1月 9日 (水)

アンリ・ルソー

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BS朝日で「世界の名画 孤高の天才が見せた幻想と新時代への夢 」という番組をやっていた。ルソーは当時の画壇から笑いものにされ、理解されず、街の古道具屋でわずか5フランで(キャンバスとして)売られていた彼の絵の素晴らしさを発見したのは、ピカソなのだそうだ。
私はアンリ・ルソーが子供の頃から好き。たぶん初めて見たのは中学の美術の教科書だと思うのだけれど、物語のような絵、強い色彩になんだかとても魅せられてしまった。それから大人になって、オルセー美術館でルソーの絵の前に立った時も、ざわざわと不思議なときめきを覚えた。パリに行く度にオルセー美術館を訪れ、最後に取って置きのルソーの部屋に行く。 なんだか、わけもなく、ルソーの絵が好きなのです。

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2012年2月 3日 (金)

お絵描き

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今回のMくんのお絵描きのテーマは「三匹歯を磨く」。いつものうさぎ、くま、いぬの三匹が野原で歯磨きをする上空には、歯ブラシやコップ型の雲が浮かんでいます。湘南台の三好歯科医院のロビーに飾る絵。よい子の皆さんに気に入ってもらえるかな?

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2008年1月25日 (金)

テオ・ヤンセン


YouTubeで偶然テオ・ヤンセンが出演しているBMWのCMを見つけた。これはいったい何だろう…。にわかに興味が沸き、彼のことを調べてみた。
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/holland_s/07/
オブジェは風力で有機的に動く。その動きを見ていると、まるで命があるもののようだ。これは芸術か、はたまた新しいテクノロジーか。テオ・ヤンセンはまるで現代のレオナルド・ダヴィンチのようだ。映像を何度も繰り返し眺めているうちに、彼の作り出すものの不思議さに深く感動してしまった。

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2007年10月27日 (土)

懐かしいもの見つけた

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展示室に入ると、照明が入った大きなガラスの棚が目を惹く。近寄って覗き込むと、赤い液体の入った「オイデルミン」の瓶が並んでいた。私の時代のは…と探すと、1968年からというシンプルで何の変哲もないさっぱりしたデザイン。その素っ気ない瓶を見た途端、初めて化粧品を買ってもらった時の華やいだ気持を思い出し、オイデルミンの匂いが漂ってくるような気がした。
世田谷美術館の「資生堂展」に行った。CMやポスターなど広告関係のものに期待して行ったら、パッケージやパンフレット、花椿会の会報や歴代の景品なども並んでいる。子供の頃、母の鏡台の引き出しは憧れの宝箱だった。口紅、白粉、香水…船乗りの父が海外で買って来たシャネルやコティのものもあったけれど、美術館の展示ケースの中には、母の引き出しの中で見た記憶のあるパッケージもいくつかあった。それから何年も経ち高校を卒業した春の日、近所の化粧品店を兼ねた薬局で、初めての化粧品を揃えてもらった。化粧水、乳液、下地クリーム、ファウンデーション、口紅、ほお紅、そしてオイデルミン。その中のいくつかも展示ケースの中に並んでいる。昔の宝箱を見つけたような気分で、ショーケースの中の懐かしいものを見て廻った。

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